2016年08月10日

悶々とした方の想像力ではない

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私が病気なのを知って気を使ってくれるのはとてもありがたい事。ただ思考力が極端に低下したわけではなく、時間は掛かるけど別にバカになったわけでは無い。言葉にして受け答えするのが難しいだけなんです。私の場合は。たまにこんな事もわからないのかよ、しょうがないな、みたいな感じで話しかけられると、ちょっとイラっとする。

これは高次脳機能障害という障害を正しく理解されていないことや、"障害者だから"という理由で相手にするのが面倒くさいと思うのが普通だ。健常者だった頃、職場に知的障害の子がジョブコーチと一緒に働きに来ていた事があって、現場で面倒を見ることがあったのですが、仕事に関係した質問については、端的に応えるだけでした。

はじめは気を紛らわそうと冗談を言っても、反応が鈍い、的はずれな答えをされて、だんだん相手をしなくなっていった。面倒くさかったんですね。それ以前にその冗談が面白くなかっただけかもしれないけど、そんなことはどーでも良かった。メンドクセーのただそれだけだったんです。それが現在は自分が同じ立場ですからね。

高次脳機能障害者は怒りやすいという、感情のコントロールが出来ませんから。回復期は何人も怒っているのを見てきた。朝食にで出されたヨーグルトの蓋が開かなかっただけでカンカンに怒り出すお爺ちゃんや看護婦に手を挙げる乱暴者も見てきました。私も退院後は些細な事で父親と口論になり、自分でも抑制できない怒りが込み上がってきたのをよく覚えています。テーブルを何度も力いっぱい叩いたりしてね...。

これは感情の云々以前に、中途障害者になったことで起こるのではないかと。以前はまともで仕事もこなし、会話も普通に出来ていた。病気になる前はこんなことになるなんて想像すらしていませんでしたから。それがなんで私だけが...と。不公平極まりない人生と思うようになる。

冒頭で書いたように間違って気を使われると怒りだしてしまったり。『あまり私の事を馬鹿にするな』なんでしょうね。相手はそんなことを思っていなくても蔑んだ目で見られていると思ってしまう。カラダも自由が効かないのでサーッとその場から退散すれば何事も起こらないのに、聞きたくもない小言を聞き続けるとか頭がおかしくなる(もーなってるけど)。

不思議と記憶障害があるのにも関わらず、怒り(頭にきたこと)だけはCRTのごとくガッチリと脳に焼き付いている。このblogでも何度か怒っていることを書いていますけど、どこかで吐き出さないと、なかなか消え去ってくれないのです。落ち着かないまま更に次の怒りが上乗せされて、激昂するとか。

まるでこの病気のよう。血糖値が落ち着く前に間食して高い血糖値をキープし続けて最終的に脳卒中とか。二度と御免ですよ。怒るのは良くないこと。これは間違いないのです。コントロールを失ってキレてしまったら...。若者がキレるのと高次脳機能障害者がキレるに違いがあるのかな?最近じゃ老人のほうがキレやすいとか言うし。

ただ言えるのは、片麻痺で片手一本になったとしても、相手に危害を加える事も出来てしまうのです。方法はいろいろありますけど。人生の目的を失って何も怖いものなんて無いと思っている人もいるでしょうしね。私は男の子(あらふぃふ)なので、ちょっとした武勇伝的なものを一つや二つ持っていますから(=_=;)

私はどのように感情をコントロールしているか、怒らないように心掛けているか。これは単純に"想像"で対処するようにしています。そう、武井壮のように。目指せ百獣の王! なんですね。なんか言われてムカついても"あーこいつはこーやって一捻りだわ"って。あくまでも頭のなかで解決させるのです。怒る暇を与えないで想像する方へシフトさせること、これが大事なんです。

想像が難しかったら妄想とか...。そんなこと書いたら精神疾患の人とか思われてしまうかもしれないけど、脳の働きを活性化させることで失った分を少しでも補えるようにトレーニングしていけば良いのです。最近通い始めた"たまりば〜"で年配のベテラン高次脳機能障害者さんに聞かれたことがあります。

「ヒールさんは怒らないの」って、名前のごとく悪役レスラーだったらすぐに怒るのでしょうけど、その時は「怒りませんよー」って。お爺ちゃんは偉いね〜と、私なんかすぐにカーッとなっちゃう、って。いつまでも怒り続けるのは簡単だけど、だからといって世間の人の見る目が変わるのかと言ったら何も変わらない。もっと視野を広げて自分で出来ることを考えて、何かをする方が楽しいと思いますからね。何が出来るかはわかりませんが。模索し続けることが大事ですから。私はそー思うのです(^o^)

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Kさんの症状にそっくりなこの本。K奥さんは高次脳機能障害を知人に知ってもらうのに活用したとか。お借りする機会があったので読んでみたら、自分に当てはまることが結構あった。本の中で周囲の障害の理解度を描かれていた所、まさに私が高次脳フォーラムで発言したことと一緒でした。みんな同じ苦しみを持っているんだなーと。当事者と言うより、家族やサポーターの方に読んでいただきたいですね。漫画なので私でも読めました。随分前に刊行されていて続編や絵本もあるようです。まだの方は是非どうぞ!

著者:柴本礼
ブログ:http://hibikoujichu.blog.jp/
絶版が決定したようなのでお早めに。AmazonのKindle版ならまだ大丈夫かな。

日々コウジ中 - 柴本礼
日々コウジ中 - 柴本礼



posted by healxheel at 00:00| Comment(0) | 高次脳とかサロンとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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